以前、NHKの情報番組「あさイチ!」で取り上げられた
カネボウの美白化粧品の被害を覚えている方も多いと思います。
カネボウの子会社が販売する美白化粧品で、使用すると白斑症状が出るという被害です。
当初、ニュースでは症状が現れた人は39人だったのが、
2週間ほどたつと、その症状が出た利用者は2250人、およそ100倍ほどに増えていたのです。
一体何が原因でこんなことが起きたのでしょう?
白斑症状の原因はロドデノール
報道を受けて、その数日後の「あさイチ!」でこのニュースが紹介され、
白斑症状が出た化粧品に含まれている成分は
ロドデノールという成分で、この成分はカネボウが独自に開発した成分だったそうです。
ロドデノールは、酵素と反応することで、色素細胞が死んだり、減少するそうです。
問題の起きたカネボウの化粧品には、シミ・そばかすを作らないようにする成分と、
メラノサイトという、メラニンを作る細胞そのものを減らす成分が配合されていました。
その二つの効果で肌を白くするものだったのです。
ところが、肌を守るために最低限必要なメラニンさえも作れなくなり、
肌がまだらに白くなる現象が起こったのです。
その後、カネボウのロドデノールが配合されている化粧品はすべて回収されたそうですが、
白斑を消す有効な方法は見つからないままだそうです。
美白効果のポイントはハイドロキノン
その後、あさイチでシミが消えるクリームが紹介されていましたね。
「トレチノイン」や「ハイドロキノン」という成分が配合されているクリームです。
「あさイチ」で紹介されていた方法は、このトレチノインが配合されているクリームを、
シミの部分だけを綿棒で塗りこみ、
さらにその上からハイドロキノンが配合されているクリームを塗り込むという方法でした。
「トレチノイン」は、ニキビやシミの治療に効果的と言われています。
つけることによって、とても強力な肌の新陳代謝を促すことが出来ます。
トレチノインを塗るとピーリング効果により、皮膚の再生スピードが通常の2倍になりますhttps://t.co/j9Ujg1upqI
シミ、皺、くすみ、ニキビ跡、毛穴の黒ずみ、いちご鼻、色素沈着などに改善が見られます。pic.twitter.com/A1lY7zn3UL
— 個人輸入できる医薬品の紹介 (@medicine_daiko_) June 5, 2017
トレチノインやハイドロキノンクリームなどの使用によって繊細になっている肌を守ってくれる頼もしい味方。
— 妖艶ウィッチ (@IronRissa633) May 19, 2017
効果を実感している人もいるのですが…
ちなみにトレチノインは使ってないーずーよ!
肌弱い人はトレチノイン使うとお顔の皮べりべり剥けて血だらけになるから気をつけてね!
くそしーは二年前それで大変な事になったーず…
だから今回はハイドロキノンだけで再チャレンジ!— くそしーずー (@GonzalesDAMONNE) May 24, 2017
https://twitter.com/vv_to_vv/status/707082629447688194
お肌の弱い方はその強い刺激から、
お肌を痛めるのでは?という不安を持っている方もいるようですね。
実際、この「トレチノイン」を付けることによって今ある肌をすべて剥がすことになるので、
何ヶ月かは、肌が痛々しくなる方もいらっしゃるそうです。
確かに、効果の強い成分ですので不安があるのも当然かと思います。
トレチノインという成分は、人の血液中にも存在する成分ですので、アレルギーが出にくい成分です。
そしてもう一つ、ハイドロキノンとは、別名「肌の漂白剤」と言われています。
メラノサイトを減少させる効果のある成分です。
ただし、効果が高く副作用の危険もあるので、使用するときには十分注意することが大切です。
ハイドロキノンには、メラノサイトでチロシナーゼ酵素の働きをブロックし、メラニン生成を抑制し、シミやソバカスの発生を予防します。
また、メラノサイトの数を減少させる作用もあり、既にできてしまったシミや色素沈着を消しゴムのように薄くしてくれるというのが、最大の特徴です。— 美肌の豆知識 (@bihadano) June 5, 2017
ハイドロキノンは古くから世界では馴染み深い※1)天然成分でした。医療分野でも、かなり古くからシミの治療薬として欧米では主流でしたし、日本でも多くのドクターが処方していましたので、治療薬としては知られていました。#美容#SHQ-1#美白
— fashion_fun (@fashion_fun1) June 5, 2017
元々皮膚科で処方される薬品だったようですね。
美白化粧品を使用しているときは、紫外線対策もお忘れなく!
最近は、毎年のように新しい美白化粧品が売り出されていますね。
そんな美白化粧品を使うときに気を付けることがあります。
上で紹介したハイドロキノンは、最近は一般の化粧品にも配合されいるものもあり、
家庭で気軽に美白ケアができるようになっていますが、ハイドロキノンには副作用があります。
それは、美白効果が高いせいで付けた部分の色素がだけが抜けたようになってしまう点です。
注意して付けないと顔がまだらになってしまいます。
また、ハイドロキノンを付けた部分はメラニン色素が生成されないので、
紫外線の刺激が肌に入りやすくなってしまいます。
必ず、日焼け止めなどを使用して紫外線対策をしてください。
そして、どの美白化粧品にも言えることですが、
美白化粧品は使い続けないとその効果を発揮しません。
なぜなら、肌はその新陳代謝によってキレイになるからです。
古い肌から新しい肌に変わるまで、最低でも2~3ヶ月使用し続けて下さい。
美白ケアについてはこちらの記事もご参考に!
ポイントは保湿と栄養
それでは、日頃からできる美白を保つ方法はないでしょうか?
いくつかあります。
- 毎日のスキンケアと保湿
- 紫外線対策
- ビタミンやタンパク質を積極的に摂る
- 良質な睡眠をとる
まず、肌をキレイにするには、肌の新陳代謝を整える事が大切です。
新陳代謝を整える為には、まず毎日の正しいスキンケアと保湿が大切です。
洗顔して化粧水で水分を補給し、乳液やクリームなどの油分を補い、肌を乾燥から守ります。
また、せっかく新陳代謝を整えた肌も、紫外線で痛んでしまっては台無しです。
これからの季節は紫外線が強くなりますし、紫外線対策はとても大切です。
そして、栄養バランスの整った食事を心がけて、
皮膚のもとになるタンパク質や、ビタミンを積極的に摂りましょう。
最後に、肌の新陳代謝は夜に行われると言われていますので、しっかりとした睡眠を摂ることが大切です。
まとめ
- シミを消す成分はトレチノインやハイドロキノン
- ハイドロキノンは副作用があるので注意。使っている間は紫外線対策を忘れずに
- 美白化粧品の効果を期待するなら、最低でも2~3ヶ月は同じ化粧品を使う
- 日頃のお肌のケアや規則正しい生活や紫外線対策で、美肌を作ることは出来る
シミを消す成分、「トレチノイン」や「ハイドロキノン」を配合したクリームで、
美肌を作ることは出来ますが、副作用が心配ですね。
お肌の弱い人や、アレルギーを持っている方には、注意が必要です。
また、美肌はすぐに作れるものではなく、毎日のケアによってゆっくりと作られます。
特にこれからの季節は、お肌の天敵の紫外線からお肌を守ることがとても大切ですね。
美白や美肌は、すぐに出来上がるものではありませんね。
気長にしっかりとしたケアをしましょう。