栄養素には様々なものがあります。
ビタミンAとかビタミンBはよく耳にすることが多いですが、
ビオチンという栄養素を聞いたことはありますか?

実は体にとって欠かせない栄養素なのです。
ビオチンについて詳しくご紹介していきます。

ビオチンとは

2015-09-25b-1

ビオチンは近年注目を浴びるようになってきたものの、
まだまだ知名度は低いもの。
ビオチンと聞いてすぐにわかる人はほとんどいないと思います。

ビオチンは実はビタミンB群のひとつです。
体内の酵母を成長させるための成分で、
人間の皮膚や粘膜を強くしてくれる働きもあります。

そして最近注目されるようになったのは、
アトピーに効果が高いとされているからです。

アトピーの原因となるヒスタミンを体の外に出してくれる働きが
ビオチンにあるためにアトピーに特に効果が高いとされているのです。
そのため、アトピーの薬としてビオチンが採用されることも増えているのです。

ビオチンが不足すると自己免疫疾患になる

ビオチンは通常体内の腸で作られていますが、
腸内環境が悪化すると不足することがあります。

ビオチンが不足するとどうなるのでしょうか?
実はビオチンが不足することで体には様々な影響が出てしまいます。

皮膚の炎症や脱毛、肌トラブルなどが起きることもあるのです。
また、ビオチンの不足から自己免疫疾患になるということもわかっているようです。

ちなみに自己免疫疾患とは、通常人の体は有害なものが体内に入ると
それを見つけて攻撃し体から追い出すという働きが備わっていますが、
有害か無害かを見極めることが出来なくなり無害な自分の細胞にまで攻撃をしてしまうことをいいます。

全身症状が出る場合と、体の一部にだけ症状が現れる
2つのパターンがありますがそれによって病気が引き起こされることが分かっているのです。

全身に症状が出る場合には、リウマチや膠原病、
一部に出る場合には橋本病やバセドウ病などが引き起こされてしまうのです。

ビオチンについてはこちらの記事もご参考に!

どうしてビオチンが不足するのか

腸内環境がビオチンにおいて重要ということはご説明しましたが、
それ以外にもビオチンが不足する原因となることがあるために、気を付けるようにしましょう。

一つ目が卵白を大量に摂取した場合。
卵白にはアビジンという成分が含まれていますが、
アビジンはビオチンと結合してビオチンが吸収されるのを邪魔してしまうのです。

二つ目が吸収率が悪いということ。
食べ物から摂取することが出来るビオチンですが実は吸収率が悪いのです。

日頃から口にしていても不足してしまうということもあるのです。
それ以外には、生まれつきビオチンが少ない場合もありますし、
老化によって腸環境が悪くなってしまうことなどが原因ともなります。

ビオチンを得られる食べ物とは

ビオチンは体内で作られますが、
腸がきれいな状態でなければ作ることはできません。

現代社会の私たちにとって腸がきれいな状態を作ることは
並大抵のことではないため、まずはビオチンを外から摂ることが大切。

一番簡単な方法としてサプリが挙げられますが、
ビオチンが多く含まれる食べ物をご紹介していきます。

ナッツ類

落花生やアーモンド、くるみなどは食べ物の中でも
かなり多くのビオチンを含んでいます。
おやつなどに積極的にナッツ類を食べてみるのがおすすめです。

大豆製品

大豆自体に多くのビオチンが含まれているので、大豆製品はおすすめです。
大豆製品の中でも特に納豆に多く含まれていますよ。

レバー

レバーが苦手な人は多いかもしれませんが、
特に鶏のレバーにはかなり多くのビオチンが含まれています。
続いて豚レバーにも多く含まれているので、
レバーの美味しい食べ方を見つけて食べるようにして下さい。

牛乳

牛乳は手軽に飲むことが出来ますが、しっかりとビオチンが含まれています。
毎日の習慣に牛乳を飲むようにしてみましょう。

まとめ

2015-09-25c-1

ビオチンとは普段あまり意識したことはないですが、
実はビオチンが不足することで重症の病気にもなる可能性があります。

普段から神経質になるほど気を付けなければいけないものではないですが、
少なくとも肌荒れなどが起きた時にはビオチン不足を意識して、
ビオチンが多く含まれている食べ物を積極的に摂取するようにしましょう。