入浴剤やハーブティーでおなじみのカモミール。
甘い香りが心を穏やかにしてくれますよね。
そんなカモミールは、香りが良いだけではありません。
噂によると、アトピーやヘルペスに効くとも言われています。
今回はカモミールの健康や美容への効果についてご説明します。
カモミールってどんなハーブ?
カモミールは、カミツレとも呼ばれるハーブの一種で、りんごのような香りを持つキク科の植物です。
この甘い香りには精神を鎮める作用があるため、就寝前にカモミールティーを飲んだり、
入浴剤やアロマオイルで香りを嗅ぐと寝つきが良くなると言われています。
また、粘膜の修復、抗炎症作用があることから胃腸炎や口内炎にも効果があり、
喉を殺菌して炎症を抑え、身体を温めて発汗させるため風邪の民間療法にも使われます。
胃腸炎や風邪にはハーブティーを、口内炎には抽出液をうがい薬として使うことが多いようですね。
それだけではなく、カモミールにはお肌の老化を防ぐ作用もあるそうです。
人が食物から摂った糖の燃えカスとたんぱく質が結合すると「糖化」という現象が起こり、
体内の組織やお肌を老化させてしまいますが、カモミールを摂取すると、この糖化を防いでくれるのだとか。
このように良いことずくめのカモミールは、
ハーブの中でも古いもので古代エジプトの時代から薬用植物として愛されていたそうです。
アトピーに効果的って本当?
カモミールがなぜアトピーに良いのかというと、
それは殺菌作用と保湿作用、そして抗アレルギー作用があるためです。
アトピーは、免疫力が弱った皮膚に黄色ブドウ球菌が繁殖し、
それが炎症を引き起こすことで生じます。
その黄色ブドウ球菌を殺菌し、アレルギー反応を抑え、
その上弱ったお肌を保湿して守ってくれる作用があるため、アトピー対策としてとても優秀なハーブなのです。
アトピー対策として使う場合はハーブティーなどで飲むよりも、
精油入りのクリームや入浴剤などにして、お肌に直接カモミールの成分が触れるようにした方が効果的です。
もちろん、ハーブティーとして飲むと胃腸の調子が良くなるので、体質改善にも役立ちますよ。
ヘルペスに効果的って本当?
では、ウイルスによる感染症であるヘルペスはどうでしょうか。
ヘルペスは、普段は悪さをしないヘルペスウイルスが
身体が弱った時に威力を増して身体に水ぶくれを作る病気です。
カモミールの精油成分には、このヘルペスウイルスを抑制する作用があるのだそうです。
そして、粘膜を修復する効果もあるため、相乗効果でヘルペスの治りを早めてくれるのだとか。
ハーブティーを入れた後の出がらしのティーバッグを当てるという方法も良いようです。
また、香りにリラックス作用があるので、身体を休めて免疫力を高め、
ヘルペスウイルスと戦う力を付けるという効果もあります。
エッセンシャルオイルの効果についてはこちらの記事もご参考に!
カモミールティーの淹れ方
こんなに身体に良いのだから、カモミールティーを飲みたい!と思った人は少なくありませんよね。
ここで、カモミールティーの淹れ方をご紹介します。
用意するのは…ドライカモミール、お湯、お好みではちみつやお砂糖。
たったこれだけです。
お茶にするなら、「ジャーマンカモミール」という種類のものを用意しましょう。
【一杯分の淹れ方】
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温めておいたポットにカモミールをティースプーン一杯分入れ、熱湯150mlを注ぐ
この間にカップもお湯で温めておくと良いでしょう。
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3分経ったらカップに注いで、お好みで甘みを付けてできあがり!!
たったこれだけですが、とても良い香りにうっとりしてしまいますよ。
もちろん、市販のものを使っても良いですね。もっとアレンジを加えたいという人は、ワインやりんごと一緒に淹れてより美味しくしてみるのはいかがでしょうか。
ぐっすり眠れるだけではなく、優雅な気分に浸れそうですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
カモミールの効果や活用法についてお伝えしました。
カモミールと言えば、日本でもラベンダーやミントと同じくらい一般的なハーブですよね。
そんなカモミールは、日本に入ってきたのも比較的古く、江戸時代にはポルトガルやオランダから渡ってきていたのだそうです。
そのおかげか、今ではどこでもカモミールの製品が手に入りやすくなっているので、
この機会に試したい人は、近くのスーパーのハーブティーコーナーや、
ドラッグストアのアロマ用品コーナーを探してみて下さい。
眠れない人や風邪気味の人、お肌にトラブルを抱えた人はカモミールで対処してみてはいかがでしょうか。