チョコレートは甘いお菓子です。
お菓子は太るから当然チョコレートも太ると多くの方は考えるかもしれません。
しかし、実はチョコレートでは人は太らないのです。
太る原因はチョコレートではなく、
そこに含まれる砂糖や脂肪分によるものです。
その為、ビターチョコレートなら太らないと言ってしまって良いでしょう。
チョコレートの原料のカカオは薬だった
カカオは元々は現在のメキシコ近辺にあたるオルメカ文明において、
高貴な人々に捧げられる薬として飲まれていました。
その伝統はマヤ・アステカ文明にも受け継がれ、
神聖なる飲み物とされていたのです。
そんな風に飲まれていたカカオがヨーロッパに渡る事によって
嗜好品となっていく訳ですが、
当初信じられていたように、カカオには薬効がある事が分かっています。
実際に日本で平成26年に1ヶ月間に渡って実験が行われ、
そこで数々の実証データが得られる事となりました。
元々カカオに含まれるカカオポリフェノールには抗酸化作用、
血圧を下げる効果などがある事は知られていました。
そしてこの実験で実際にカカオには血管を広げて血流を良くする働きと、
善玉コレステロールを増加させる働きがある事が実証されました。
更にこの実験では毎日チョコレートを食べ続ける事で、
心の活力も高い状態て保てる事が分かりました。
チョコレートは太らない
この実験で分かった事がもう1つあります。
毎日25g、150kcalのチョコレートを4週間食べ続けるという実験内容で、
被験者の体重やBMI(肥満度を調べる体格指数)が変化しなかった事が判明しました。
大体板チョコ1枚が50gから60gぐらいですから
毎日板チョコ半分程度を食べ続けたという事になりますね。
この実証実験では食べ続けた事によって逆に血圧高めの方の血圧が下がり、
健康に近付く事が出来た事が分かったのです。
更に脳細胞の成長に必要とされるBDNFが上昇する事が分かりました。
これが実際何に良いかと言うと、
アルツハイマーや認知症の予防に繋がるのでは?と考えられているようです。
ただし、この実験には大切な前提条件があります。
カカオが多く含まれているチョコレートであるカカオ70%以上のチョコレートが使われたのです。
カカオ70%は凄いな…夜中に食っても太らない…むしろ痩せたしニキビも出来ない…ただあんまり好きじゃない。ホワイトチョコを希望する
— なな (@02ac411a261f4f1) February 1, 2016
実際に実体験として経験している方も多いようです。
こちらの記事でもカカオの効果について詳しく説明しています。
カカオのもう1つの効能、血糖値を下げる
実は高濃度のチョコレートにはもう1つ大きな効能があります。
カカオ70%以上のチョコレートは血糖値の上昇がゆるやかで
むしろ下がる傾向にあるという事です。
普通甘いものを食べると血糖値は上がりますが、
高濃度チョコレートはその逆なんですね。
実際に食べ物を食べてその後の血糖値を計測している方がいらっしゃるのですが、
本当に下がったという事でした。
ビターチョコレートの効能としてはゆるやかに上昇する
というのが定説なので下がるというのはどうかと思いますが、
おそらくはあまり上がらない状態で消化が終わったのでその後下がったのだと考えられます。
ただし、これはあくまでも高濃度カカオのチョコレートの話で、
ミルクチョコレートなどの低濃度で砂糖が多く入ったチョコレートの場合は
食後急激に血糖値が上昇する事が分かっていますので、
チョコレートは下がると覚えたりしないようにしてくださいね。
実際血糖値上昇率を測るGI値ですが、
ビターチョコレートが22で普通のチョコレートはなんと91となっているのです。
同じチョコレートでここまで差があると言う事を覚えておきましょう。
ビターチョコレートは甘くない
ここで問題となるのはビターチョコレートは甘いお菓子ではないという事です。
まぁお砂糖が少ないのですから当然ですね。
砂糖はダイエットしようとしている方にとってはある意味危険物なので
甘くないというのは嬉しい事なのですが、
糖分を求めてチョコレートを欲している方には
カカオ70%以上のビターチョコレートは結構辛い物があるようです。
https://twitter.com/Cream_1122/status/562259218955137024
高濃度チョコレートの味を知りたい方はケーキの上などに掛ける
ココアパウダーを直接舐めてみると良いかもしれません。
あの味が高濃度チョコレートです。苦いです。
お菓子として食べるのが辛い方は香り付けとして
ミルクやコーヒーなどに入れると良いかもしれませんね。
ただ、ビターチョコレートも一応少しは砂糖が含まれているので、
徐々に体を慣らしていくと、やがては甘いと感じるようになると思います。