激痛を伴う痛風は主に男性がなるものですが、
近年では生活習慣が変わったことで女性の患者も増えてきています。

痛風の原因であるプリン体はえごまを取ることで上手に付き会える事を御存じですか?
今回は痛風とえごまの働きに付いて説明していきます。

痛風って、どんな病気?

2015-08-04-2a

血液中の尿酸値が高い状態(高尿酸血漿)で足の指や足首、
膝などの関節が急に炎症を起こす病気です。
強い痛みを伴い、「風に吹かれただけで痛い」と言われる事から
「痛風」と呼ばれるようになりました。

足の親指の付け根に炎症が起こる事が多く、
初めて発症した人の約7割は足の親指に痛みを感じます。
痛風が発症する原因は、血液中の尿酸値が高く、尿酸の結晶が関節の組織に付着して、
その結晶が関節内で遊離することで反応し、炎症が起こると言われています。

尿酸は「プリン体」と云う物質の最終産物で、主に肝臓で作られて腎臓から排出されます。
何故、高尿酸血漿が起こるのか原因はまだ解明されていません。

しかし、有る程度、体質(遺伝性)が関係しており、
アルコール(特にビールや)や甘い飲み物等が悪化の原因になります。
典型的な痛風患者のタイプは、活動的な中年男性(40代)でアルコールや肉食をよく飲食する人です。

痛風の症状は、前兆として足がチクチクしたり圧迫感を感じたり、熱っぽく感じたりします。
前兆を自覚して6~12時間後に発作が始まる事が殆どです。

発作は、強烈な痛みに腫れ、発赤、熱感が伴います。
症状のピークは24時間以内で、その後徐々に症状は改善されて7~10日程で治まります。

女性の痛風患者も増えています。

痛風の患者の99%は男性です。その為、痛風は男性が掛かる病気と考えられがちです。
女性が痛風に罹らないのは、女性ホルモンのエストロゲン等が、
痛風の発症を促す尿酸のは発生を抑えて、体内に排出する働きがあるからです。

しかし、女性でも、痛風を発症しやすく可能性が高くなる事があります。
それは、女性ホルモンの分泌が減少しだす更年期以降です。

乳酸の発生を抑え、体外に排出してくれる女性ホルモンが減少することにより、
体内に尿酸が溜まりやすくなるためです。
それでも、女性の平均尿酸値は男性に比べて低い為に、痛風になる事はあまりありません。

所が、近年では、女性の痛風患者が増えてきています。
これは、食生活の欧米化や肥満傾向、アルコール摂取量の増加、
運動不足、ストレスが原因と言われています。

また、腎疾患の病歴がある場合や、高血圧の為に降圧剤を服薬していたり、
閉経後には「高尿酸血症(痛風)」になりやすい傾向が見られます。
昔と違い、女性も男性と同じように仕事をする現代では、
男性と同じような病気に罹る人も増えてきていると云う訳です。

えごま油についてはこちらの記事もご参考に!

痛風の原因、プリン体

痛風の原因のプリン体は、DNA(遺伝子)を形作る核酸の材料になる塩基のことです。
殆ど全ての食品に含まれており、特に細胞数の多い食品程プリン体は多く含まれています。

プリン体の最終形態である尿酸が多く血液に含まれる事で痛風か起こる為に、
プリン体が多く含まれている飲食物を摂取することが、痛風の要因と考えられがちです。

勿論、プリン体の過剰摂取は痛風の発作を誘発する要因となりますが、
それ以上にプリン体(尿酸)の排出が上手くいかない為に、
体内に尿酸が蓄積される事の方が、痛風の誘発原因となりやすいです。

プリン体(尿酸)の対外排出を行う「α・リノレン酸}

体内のプリン体(尿酸)の排出が何らかの理由で、上手くいかないのならば、
排出を促してくれる物質を上手に利用する方法があります。
リノレン酸の一種であるαリノレン酸は、体内のプリン体(尿酸)を体外に排出する働きがあります。

しかし、体内では合成出来ない必須脂肪酸の一種であることから、
αリノレン酸を含む食品から摂取する必要があります。
αリノレン酸は野菜などに含まれる脂肪酸で、特に「えごま」には豊富に含まれています。

また、痛風だけでなく、余分な脂肪を分解する働きもある事から、ダイエット効果も期待出来ます。

まとめ

 

実は、プリン体は飲食物からの摂取だけでなく、体内でも作られているために
プリン体の摂取量を注意するだけでは大きな効果は期待できません。

大切な事は、余分な物をスムーズに体外に排出する身体を作る事です。

えごまには、プリン体(尿酸)を体外に排出してくれる働きがありますので、
毎日スプーン一杯のえごま油を取って、体内の余分なプリン体(尿酸)を排出していく事が、
より健康な身体を作る事に繋がるのではないでしょうか?