体の一部が白くなっていることはありませんか?
一時期テレビでも話題になっていた皮膚が白くなる白斑。
モデルのウィニー・ハーロウも患っているこの病気。
白斑とは何か、原因や症状などからどうしたら治るのか。
そして、街中でもよく見かけるフォトフェイシャル。
肌に良さそうなイメージのフォトフェイシャル治療でも白斑は治せるのか?
白斑、フォトフェイシャルについてお伝えしていきます。
白斑とは?
白斑とは、皮膚の色が白く抜けてしまう皮膚の病気です。
全世界で0.5%〜1%の人が、日本では1%〜2%の人が罹っていると言われています。
白斑には、生まれつき発生している先天性のものと、
生まれてから何らかの原因によって発生する後天性の二種類があります。
先天性のものは遺伝子の欠損によるもので治療が難しいとされていますが、
後天性のものは治療が可能とされています。
白斑の特徴は、皮膚が部分的に白くなるのですが、
白い部分と、通常の皮膚の部分の境目がはっきりとしている事がほとんどです。
形や、範囲には個人差があります。
症状としては、一ヶ所にあった白斑が徐々に全身に広がる分節型と、
神経に沿った部分に急速に広がり、約一年で広がることが止まりその状態を保つ非分節型があります。
白斑の原因は、誰もが皮膚に持っている色素細胞メラノサイトが減少、消失してしまう事です。
本来、紫外線を浴びた時にメラノサイトはメラニンという色素を生成し、
肌の奥まで紫外線が届かないように守る役割をしてくれます。
そのメラノサイトが、何らかの原因によってメラニンを生成出来ずに白くなってしまうのです。
メラニンを生成出来ない何らかの原因には、
- 自己免疫によるもの
- 神経異常によるもの
- メラノサイトの異常によるもの
- 活性酸素によるもの
- 遺伝
- ストレス
などがあると言われています。
自己免疫によるものとは、私たちヒトの体は
細菌やウイルスなどの様々な外敵要因から守るために免疫が働きます。
この免疫がメラノサイトの細胞を攻撃してしまう事で、減少・消失すると考えられています。
神経異常によるものは、神経系の機能が低下すること、
神経異常や神経から分泌されるホルモンがメラノサイトに影響を与えることによって、
神経に沿った部分が白くなると考えられています。
メラノサイトの異常によるものは、紫外線を浴びた時に肌を守るメラニンを生成する際に、
上手く処理が行えずに白斑になると言われています。
活性酸素によるものは、紫外線を浴びたり、
排気ガスや食品添加物などによって活性酸素が発生し、
メラノサイトが傷つけられる事があると考えられています。
遺伝によるものは、白斑に関わる特別な遺伝子を持っている事で発症します。
同じ家系内で約2割の人に症状が現れると言われています。
ストレスによるものは、自律神経が乱れ、白斑が発生すると考えられています。
また、ストレスによって上記の自己免疫機能を壊してしまうこともあります。
前兆などは無いのでご自身で発見、周りから指摘されて発見される方も多いです。
http://mobile.twitter.com/Dieters_tonchan/status/788884638420742144
顔に出ることもある?
白斑は、全身に現れる事が多い病気なのでもちろん顔にも出てしまいます。
一ヶ所から全身へと広がる分節型では、
肌が外的刺激を受けやすい手足などから全身に広がっていきますので、
顔や首にも出てしまうことがあります。
また、神経に沿って発生する非分節型は、
身体の片側だけに発症することが多いと言われていますが、
特に顔や首に白斑が出来やすいと言われています。
なかなか体に発症しても進行するまで気付かない事もありますが、顔や首は早くに気づく方も多いようですね。
フォトフェイシャルで消すことは可能?
あらゆる肌トラブルを治療するフォトフェイシャル。
あなたの周りにも受けている人がいるのではないでしょうか。
フォトフェイシャルでニキビ痕消しました。2回くらいで綺麗になりますよ。小さいホクロとシミにも効果抜群でした。 ##美容整形#埋没法#ダウンタイム
— 整形bot (@biyouseikei_bot) January 21, 2017
この話題のフォトフェイシャルは、白斑も消すことができるのでしょうか。
フォトフェイシャルとは、肌に優しい光を当てることで、副作用もほとんどなく、
シミ、シワ、たるみ、毛穴の開きなどを改善する光治療法です。
医療機関によっても料金は変わってきますが、
1回顔全体で20,000円〜30,000円が相場です。
期間は3週間から1ヶ月ごとに1回で5から6回の照射が平均と言われています。
フォトフェイシャルの仕組みは、特殊な光を当てることで、
メラニンにダメージを与え、撃退することでシミやそばかすが消えるというものです。
根本的に、メラニンに対する治療のフォトフェイシャルでは、
メラニンが無い状態の白斑に対して治療を行うのは効果的ではありません。
実際に、白斑にフォトフェイシャル治療を行なっている病院は全くと言っていいほどほとんどありません。
日焼け対策についてはこちらの記事もご参考に!
赤ちゃんに白斑が出る?
赤ちゃんでも白斑が出るのでしょうか。
一ヶ所から全身に広がる分節型は年齢に関係なく、
また、神経に沿った部分が白くなる非分節型の白斑では、
乳児から30歳代までが主な患者層ですので、赤ちゃんでも白斑は出ます。
皮膚が擦れることは白斑にも影響があると考えられています。
寝てる事が多い赤ちゃんは特に皮膚が擦れやすい首に現れる事も多いです。
赤ちゃんの白斑はしっかりと観察をして、見つけたらかかりつけ医に相談されることをおすすめします。
治療法や自宅でできる対処法
白斑には症状を軽くする治療法があります。
その治療法は…
- 外用療法
- 光線療法
- 内服療法
- 外科治療
これらが主な治療法です。
外用療法は、ステロイドや免疫に対する塗り薬を白斑に塗布する1番手軽な治療法です。
特にステロイドは推奨される事が多いです。
光線療法は、一部の紫外線を白斑に当てる治療法で、光の種類も現在は3種類ほどあります。
ほかの治療よりも効果的ではありますが、
過剰に光線を浴びた場合皮膚ガンなどのリスクも懸念されています。
ナローバンドUVB紫外線療法というのがあるらしい。尋常性乾癬、尋常性白斑、アトピー性皮膚炎の治療で使用するものは最新の紫外線照射装置だそうな。紫外線照射装置!!
— 改さん (@kaisan_mattari) March 13, 2015
内服療法は、ステロイドを内服する治療法です。
進行中のみ使われる治療法ですが、効果は明らかにされていません。
外科治療は、皮膚移植などの外科的治療法です。
患者本人の意思によって行われます。
ファンデーションなどで白斑をカバーし、目立ちにくくする方法です。
現在では白斑専用のメイク用品なども出ているので、心強いですね。
まとめ
まだまだ判明していないこともある白斑という病気ですが、病院での治療が可能です。
光線治療は高いイメージがありますが保険適用されますので安心して治療が受けられます。
また、メラノサイトが正常機能しない状態なので
紫外線を浴びるとより肌に対してダメージを受けやすくなります。
白斑がある場合は、なるべく紫外線を浴びないよう日焼け止めを塗ったり日傘などで日焼け対策を行なってください。
白斑という皮膚の病気は、早期治療を行う事で、症状を抑制できると言われています。
何よりも早期発見がとても大切な病気なので、一部だけ肌が白くなったと感じたら、皮膚科等を受診してくださいね。