健康食品のコーナーで目にするイソフラボンは大豆に良く含まれる成分で、
女性ホルモンと同じ働きをするといわれています。
女性にとっては髪や肌につやを与えてくれる女性ホルモンですが、
同じ働きをするイソフラボンを摂取すると、男性も中性化してしまうのでしょうか。
イソフラボンの働きについてお話します。
イソフラボンの働き
大豆イソフラボンはその構造が女性ホルモンであるエストロゲンに良く似ています。
そのためエストロゲンの受容体と結合し、女性ホルモンと同じような働きをするのです。
エストロゲンはコレステロールを調整してくれたり、
新陳代謝を活発にしてくれる働きがあります。
エストロゲンは骨からカルシウムが溶け出すのを防いでくれるので、
骨粗鬆症を防止する効果も期待できます。
女性が更年期になると骨粗鬆症になりやすくなるというのは、
このエストロゲンの分泌がなくなってしまうからなのです。
そのエストロゲンと同じような働きをするイソフラボンを摂取することで、
骨粗鬆症を防ぐことができます。
更年期障害の様々な不快な症状も、大豆イソフラボンを摂取することで
ある程度緩和することができるのです。
このように女性ホルモンであるエストロゲンと同じ働きをする大豆イソフラボンですが、
男性が摂取すると中性化してしまうものなのでしょうか。
男性ホルモン・テストテロン
男性を男らしくするためのホルモンはテストテロンというもので、
睾丸から分泌されるホルモンです。
ヒゲや体毛、筋肉に作用し、男らしさを作るホルモンといわれています。
テストテロンが多い男性は支配欲が強く、決断力もあり自分に自信を持っています。
しかし浮気性の男性も多く、攻撃的で家庭的ではなかったりします。
このテストテロンも30歳ごろから減少し始めます。
いわゆる男性更年期といわれるものは、このテストテロンの減少から起こり
LOH症候群と呼ばれイライラや精神不安などを引き起こします。
大豆イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きをするのですが、
男性が摂取することでこの男性ホルモンにも似た働きをすることが分かっています。
ホルモンの名称は男性・女性と正反対のようですが、分子構造は大変似ているのです。
大豆イソフラボンを男性が摂取しても、すぐに中性化するという訳でもないようです。
イソフラボンと中性化
外見を中性化したいからといって男性がイソフラボンを摂取したとしても、
そうそう中性化するというものでもありません。
女性のようになりたいという場合は普段の生活にイソフラボンを加えるのではなく、
生活全体を見直す方が手っ取り早いように思います。
例えば肌のお手入れや食生活でしょう。
肉食が増えれば必然的に体臭がひどくなってきます。
肉食を控えて野菜中心の生活をするようにすれば、そうした男っぽい体臭は軽減されることでしょう。
タンパク質はそれこそ豆類でイソフラボンと同じようにとれば、
なおさら効果的ではないでしょうか。
女性がいくらイソフラボンだけを摂取していたとしても、
男っぽい女の子はいるわけですから。
女性ホルモンを摂取しても、元の骨格は変わりようがないので、
体に脂肪が付き肥満したように見えるだけになるかもしれません。
ともかくイソフラボンを大量に摂取したからといって、
中性化してしまう訳ではありませんので、健康のためにイソフラボンを摂取したい男性の方は
安心してイソフラボンを摂って下さい。
このようなサプリで摂取するのがオススメです。
まとめ:イソフラボンは女性ホルモンではない
イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲンと同じ働きをしますが、
女性ホルモンそのものではありません。
男性が中性化したいからといってイソフラボンを大量に摂取しても、
女性らしくなるという訳ではないのです。
イソフラボンの働きにはコレステロールの抑制や骨粗鬆症の防止など、
女性だけでなく男性にとってもありがたい効果があります。
女性ホルモンに似た働きをするからといって、
イソフラボンを全く摂取しないというのも勿体無いことといえます。
ホルモンに似た作用ということを抜きにしても、イソフラボンは健康にも良いものなので、
男性にも摂ってほしい栄養素といえます。