女性にとって、美しく健康でつややかな髪は憧れですね。
ですが、年齢を重ねるにつれて、切れ毛や枝毛が増えてきたり、
髪自体が細くコシがなくなってしまったり、
抜け毛が増えてボリュームが減って地肌が見えてしまうなどさまざまなトラブルが起こってきます。
こういった髪のトラブルを抱えることで、帽子の着用が増え、
さらに症状が悪化したり、人目が気になって外出するのが億劫になるなど、
心理的に与えるダメージも大きくなってしまうことも深刻です。
そんな女性の髪の問題を解決するのに、
「L-システイン」と「亜鉛」は非常に重要なんですよ。
今回は、髪のトラブル解決にぜひ取り入れたい
「L-システイン」と「亜鉛」についてご紹介します。
「L-システイン」は肌だけじゃない
L-システインというと、
シミなどの肌トラブルを改善するために用いられることが多いので、
女性にとってはなじみ深い成分の一つと言っても過言ではありません。
ですがL-システインの持つ効果はお肌だけではないんですよ。
L-システインというのはアミノ酸の一種で、代謝に関する酵素の活性化や、
毒素の排出を促して臓器(脳や肝臓)を守る働きをします。
さらに抗酸化作用もあり、アンチエイジングには欠かせない存在なんです。
このL-システインの働きだけでも非常に美髪づくりには魅力的なのですが、
それ以上に重要なのが、L-システインは髪の毛そのものという点です。
良く知られているように、髪の毛はタンパク質「ケラチン」を主として構成されています。
この「ケラチン」は実はシステインから作られているんですよ。
しかし、L-システインは、そのほかにも
アルコールを飲んだ時に作られるアセトアルデヒドという物質の分解や、
パソコンやスマホなどによって酷使された目の疲れの修復、
体の疲れやだるさの修復などにも使われます。
そのため、普段からお酒をよく飲む人、目を使う人、
活動的で睡眠不足気味な方は、
髪に回すL-システインがそのほかのことに使われてしまい、
髪へ十分な量がいきわたらなくなっている可能性があります。
もし髪の毛のトラブルに悩んでいるようなら、
L-システインの積極的な摂取とともに、お酒を控え、
目を休ませ、休息を十分とるように心がけましょう。
L-システインについてはこちらの記事もご参考に!
L-システインを多く含む食材
普段から積極的に取り入れたいL-システインですが、
どんな食材に含まれているかというと、
残念ながらL-システインそのものは食材にはほとんど含まれていません。
ですが、必須アミノ酸のひとつ「メチオニン」によって
「L-システイン」がつくられるので、豚肉や卵、鮭、大豆、赤ピーマン、
ブロッコリー、芽キャベツ、にんにく、玉ねぎ、ひまわりの種等を食べることで
「L-システイン」を摂取することが望ましいようです。
亜鉛も不可欠
人間が体内で作ることができない亜鉛も、美髪づくりには必要な成分です。亜鉛は2000種類以上あると言われる酵素の15%の酵素組成に必要で、
細胞分裂や抗酸化、アルコール分解や新陳代謝などさまざまな働きをします。
なかでも美髪に関連する働きとして、タンパク質の合成があります。
髪の主成分であるタンパク質が積極的に行われると、
必然的に健康で元気な髪の毛が作られるだけでなく、
特定の男性ホルモンに関連する抜け毛の防止効果もあり、
積極的に摂りたい成分の一つとなっています。
亜鉛を多く含む食材
良い髪の毛を育てるには、
昔から「わかめ」などの海藻が良いと言われていましたが、
その理由も海藻類に亜鉛が含まれるからです。
ほかにも圧倒的に亜鉛を多くふくむのが、冬の味覚「牡蠣」です。
亜鉛自体は、野菜・肉・魚等さまざまな食材に含まれているため、
いろんな食材をバランスよく摂取していれば、亜鉛不足となることはあまりないと思われます。
具体的には、牛肉や豚肉、鶏肉やレバー、卵、ごま、カニ、するめ、白飯、
納豆、ブロッコリーなどが挙げられます。
まとめ
以上、美髪を育てるのにL-システインと亜鉛がかかせないことをご紹介しました。
普段の食事でバランスよく食材を取り入れて、
どちらの成分もしっかり毎日摂取できれば良いのですが、
なかなか忙しかったり時期によっては必要量を取り入れることが難しいこともありますね。
そんなときは、サプリメントも取り入れて、
上手に美しい髪を育てていくことをおすすめします。