水疱瘡にかかって頭皮にまで赤いプックとした発疹ができてしまったら薬も塗にくく、
いったいどうしたらいいのかと戸惑ってしまいますよね?
今回はそんな赤い発疹が悩ましい水疱瘡の対処法と予防法、
さらに頭皮にできた発疹にどう対処すればいいのかなどをまとめました。
水疱瘡とは?
毎年、入園式や入学式で忙しい春先に流行する水疱瘡は主に乳幼児や児童がかかりやすい病気です。
水疱瘡の原因となる水痘帯状疱疹ウイルスは感染力が非常に強いため
およそ90%以上の人が10歳頃までにかかる病気と言われています。
水疱瘡の症状としてはまず…
- 体のだるさ
- 37度ほどの微熱
- 軽い頭痛
- 食欲がなくなる
などがあります。
しかし、赤ちゃんや小さいお子さんが水疱瘡にかかった場合、
この不快さを言葉にできないがために初期症状に気づきにくいという難点があります。
その後、1〜2日ほどで虫さされやあせものような赤い発疹が顔やお腹などの体の中心部に現れはじめます。
ほとんどの方が着替えやお風呂のときなどに赤い発疹をみつけ水疱瘡を疑いはじめるようです。
そして、この赤い発疹が数時間〜2日ほどで全身に広がりかゆみをともなう水疱に変わっていくのです。
この水疱は1週間〜10日前後でかさぶたになりやがて剥がれおちていきます。
全部の水疱がかさぶたになった時点で感染力はなくなったと思ってよいでしょう。
すべてのかさぶたが完全に剥がれおちるまでにはおよそ3〜5週間ほどかかります。
水疱は頭皮にまで及びます
赤いぷくっとした発疹はドンドン広がりところかまわずでてきて
頭や口の中にも出てきます。
https://twitter.com/3kkkkiiii/status/812502865126137857
このように頭皮にでた一つ一つの発疹や水ぶくれに処方された、
かゆみ止めのカチリを丁寧にかぶせるように塗っていきます。
そうすることでかゆみが徐々に治まっていき、水ぶくれの乾燥も早めてくれます。
髪の生え方で塗りずらい部分には綿棒を使うことも有効です。
しかし、あまりにも塗りずらい、塗ったら水ぶくれを潰してしまいそうな部分には無理をして塗る必要はありません。
なぜなら、カチリはかゆみを抑える薬ではありますが水疱瘡そのものを治す作用はないからです。
最も気をつけるべきことは、水ぶくれを潰して
水ぶくれの中に含まれている水疱瘡のウイルスを外に漏らさないことです。
水疱瘡についてはこちらの記事もご参考に!
薬は発疹してから2日以内に飲むと効果的
水疱瘡のときに処方される飲み薬アクシロビルや
塩酸パラシクロビルなどは発熱や発疹の症状を抑えるお薬です。
これらのお薬を発疹してから2日以内に飲むことで発疹や水ぶくれの数を少なくすることができます。
極端なお話にはなりますが重症化しなければ、水疱瘡は自然と治る病気とも言えます。
自宅でできる対処法は?
水ぶくれが潰れるとウイルスを含んだ液が漏れて他の場所にも水ぶくれが移ってしまいます。
赤ちゃんがかゆくて掻きむしっても水ぶくれがすぐにつぶれないように
手をガーゼで覆ったりミトンの手袋で保護してあげるのも良いですね。
水疱瘡、だいぶカサブタになってる。あと頭皮の水疱瘡が治ればOKな感じ。月曜日は、幼稚園に行けそうだ!!体力有り余ってるから、早く外出させてあげたいよ。
— 株ママ (@kabu_mama) December 3, 2015
早く子どもに元気になってほしいという願いはどこの家庭も同じですね。
そして、あったかいお風呂で体を温めてしまうとかゆみが増してしまいます。
水ぶくれがでている間は、お風呂は避けたほうがよいでしょう。
水疱瘡の熱は通常2〜3日でおさまりますので
熱が下がってから、ぬるめのシャワーで汗を軽く流す程度にとどめてタオルでやさしく水分を拭きとってあげましょう。
水疱瘡の予防
感染力が非常に強い水疱瘡は
家庭内で一人がかかってしまうとその感染確率はなんと90%なのだそうです。
恐ろしいことに家族全員がかかってしまう可能性があるということですね。
このような水疱瘡の予防にはなんと言っても予防接種が威力を発揮します。
平成26年度より水疱瘡の予防接種が定期接種化され
生後12ヶ月から36ヶ月の子どもは2回の予防接種を無料で受けられるようになりました。
1回目の接種で重症化や合併症を100%防ぎ2回目の接種で、発症を90%予防できると言われています。
潜伏期間が2週間もある水疱瘡の家族内での感染予防には予防接種は強い味方になってくれます。
まだ、水疱瘡にかかったことがないお子さんがいる方は是非予防接種を受けさせてくださいね。
まとめ
水疱瘡の対処と予防法や頭皮に発疹ができた時の対処法をまとめましたがいかがでしたでしょうか?
- 飛沫感染
- 接触感染
- 空気感染
これらの感染経路で水疱瘡は保育園や学校、会社など人が集まるところに行けば
いつでもウイルスをもらってくる可能性があります。
一般的ではありますが日頃の…
- 石鹸を使った手洗い
- うがい
- マスク
- アルコール消毒
- ドアノブやテーブルなど沢山の人が触る箇所を次亜塩素酸で拭き取る
などが水疱瘡の予防につながります。
新生活が始まったばかりの今が流行時期の水疱瘡の予防や対処に役立てていただけましたら幸いです。