ゴボウや大豆などに含まれる、サポニン。
この成分を詳しく知っていますか?
サポニンは色々な食物に含まれ、コレステロールの改善や、
肥満防止などの効果があると言われています。
このサポニンが、食べるのではなく石鹸として使うことで、
アトピー性皮膚炎の改善作用もあることを、ご存知でしょうか。
今回は、サポニンを上手に活用して、
アトピー性皮膚炎を改善する方法についてご説明します。
栄養素としてのサポニンってどんな成分?
サポニンは、冒頭に出たようなゴボウや大豆の他、
高麗人参や小豆などにも含まれます。
サポニンが含まれる食べ物は意外と多数あり、
その食品ごとに、○○サポニン、例えばゴボウサポニン、
大豆サポニンなどと食品の名前が付いて呼ばれています。
このサポニンが体内に入ると、抗酸化作用を発揮して老化を防いでくれたり、
ブドウ糖が中性脂肪に変わるのを抑制し、肥満を防いだりなどの
数多くの健康効果があることで注目されています。
特に、大豆サポニンはコレステロール代謝を促進して、
正常な数値に近づけることから、コレステロールが高い人は
大豆の加工品を食べるべきと言われていますし、
サプリメントなどでも大豆サポニンをメインとしたものがいくつも販売されています。
アトピー肌の石鹸選び
ここで、サポニンのお話は一旦お休みして、
アトピー性皮膚炎の人のために適切な石鹸とは何かを、勉強しておきましょう。
アトピー肌を悪化させないためには、普段の生活習慣や食生活などの他、
お風呂に入った時、身体をどのように洗うかも大変重要です。
まず、大前提として皮膚についたその日の汚れを落として、清潔にすること。
不潔なままでは、当然ですが、炎症やかゆみなどの原因になりかねません。
次に、清潔にしつつも、肌のバリア機能を落としすぎないこと。
合成の界面活性剤によるボディソープなどは洗浄力が高すぎて、
汚れはおろか、皮膚に必要な皮脂まで落としてしまい、バリア機能を低下させる原因となります。
最後に、余計なものが入っていない、純石鹸や無添加の石鹸で洗うこと。
余計な香料や、化粧品のような美肌成分が含まれているものは、
アトピー肌にとっては強い刺激になってしまいます。
これらの条件を満たしたものが、アトピー肌に適切な洗浄剤と言えるのですが、
その中でも特にサポニン配合の石鹸をおすすめしたい理由があります。
それについて、次項でご説明します。
こちらの記事でもアトピーについて詳しく説明しています。
石鹸としてのサポニンの効果
最初にお話ししたとおり、体内に取り入れて役立つサポニンですが、
これは構造的に水にも脂肪にも溶け、
水に入れて混ぜると石鹸のように泡立つので、昔から洗剤の代わりとしても使われてきました。
現在では、高い洗浄力を発揮する合成の洗剤が数多く開発され、
洗剤としてのサポニンは、時代の流れと共に消えつつありました。
そんな中、昨今のオーガニックブームから、合成界面活性剤を使っていない、
天然洗浄成分であるサポニンを配合した石鹸に注目が集まったのです。
この石鹸にするためのサポニンは、大豆などの食品ではなく、
ソープナッツというサポニンが豊富な木の実や、
椿油などから作られているものが多いようです。
身体を洗う洗浄剤としてのサポニンは、天然の界面活性剤であり、
お肌の潤いを取り過ぎず強すぎない適度な洗浄力で、
天然志向の敏感肌や乾燥肌の人はもちろん、アトピー肌の人にまで大変人気があります。
ただの純石鹸ではなく、
サポニン配合の石鹸が特にアトピー肌に良い理由として挙げられるのが、
サポニンは抗炎症作用が強いということ。
今起こっている炎症を鎮めてくれるのです。
これなら、毎日身体の必要な皮脂まで落としすぎず、
使い続けているうちに皮膚のバリア機能も高まりますし、
無添加のものなら安心して使えますね。
まとめ
サポニンの栄養素としての効果とアトピー肌に適切な洗浄剤などの話も絡め、
サポニン配合の石鹸の良さについて、ご説明しました。
アトピー性皮膚炎で苦しむ人たちは、洗浄剤を始め、生活習慣、
衣類や寝具にまで、細心の注意を払って症状が悪化しないように頑張っていることと思います。
そんな生活は、本当にストレスだし、気が休まりませんよね。
もしも、あなたがまだお肌に合う石鹸を見つけられずにいて、
サポニン配合の石鹸を試していないのなら、一度使ってみて頂きたいです。
お肌を健康へ導くサポニン石鹸の効果で、少しでもアトピー症状が和らいで、
細かいことに気を使わずに生活ができるようになれば、毎日がかなり楽になるのではないでしょうか。