脂性肌の方は皮脂の分泌が過多でニキビが出来たり、
化粧乗りなどが悪くて苦労していたりするのではないでしょうか。
本来皮脂は肌バリア機能として肌には無くてはならない物なのですが、
それが肌荒れの原因になるのは困りますね。
そしてそんな肌荒れの改善に馬油や椿油を使うのは脂性肌の方にはおすすめ出来ません。
脂性肌とは
脂性肌とは何らかの理由で皮脂の分泌が活発になっている状態の肌の事です。
思春期に肌が脂っぽくなりニキビが出来やすくなりますが、
あの状態も脂性肌と言えます。
ただし思春期の脂性肌は
一時的なホルモンの変化と皮脂腺が増える事によるものですが、
成人後に脂性肌になる場合はもっと複雑な原因があるとされています。
食事のバランスやストレス、睡眠不足など、
ホルモンのバランスが崩れて男性ホルモンなどが過剰に分泌するようになると
皮脂の分泌もまた増えてしまうのです。
この場合状態の回復には生活改善が一番と考えられますが、
中には遺伝的に皮脂の分泌が多い方もいるので、一概にそれで治るとも言えないという事もあるようです。
そんな脂性肌の悩みの1つにニキビが出来やすいというものがあります。
ニキビと言うと思春期の頃の記憶に従って洗顔で皮脂を洗い流すのが効果的と考え、
常に洗顔する事で対処をされている方もいるかもしれませんが、
実は大人の脂性肌にはその対処は逆効果となってしまうのです。
脂性肌に馬油や椿油、ホホバオイルなどは有効か?
脂性肌の方は本来なら肌バリア機能がきちんと働いているはずなのですが、
お肌のベタベタ状態を改善しようとして洗いすぎて
逆に肌荒れに陥っている方も多いと言われています。
この悪循環を改善する為に肌を修復する力があるとされる馬油や椿油を使ってみようと思う方もいるかもしれません。
しかし、実はこの馬油や椿油は人の皮脂に近い成分とされていて、
また酸化しやすい脂なので、脂性肌の方には逆効果となってしまう場合が多いのです。
実際、製品サイトなどを確認するとこれらの配合製品を使って
逆にニキビが出来たという利用者のコメントなどがあります。
ツイートなどでも見掛ける事があるのではないでしょうか。
馬油を朝の洗顔前に塗るといいと聞いてやってみたら、ニキビできた….
よく考えたら脂性肌なんだよね。
これからはマッサージに使お。あと、手荒れに効くか今夜実験。— すねこすり (@konohan48407618) February 2, 2015
もし利用するとしても、
ほんの僅かな量を使って染みこんだ分以外はすぐに拭き取るのが鉄則と言って良いでしょう。
使う場合は少なめに使って早めに拭き取るのが良いでしょう。
ホホバオイルの効果についてはこちらの記事もご参考に!
脂性肌のお手入れについて
脂性肌のお手入れは皮脂を洗い流し過ぎないという事を念頭に置いてやる必要があります。
洗顔でゴシゴシ顔を洗ったりしない事、
化粧品もアルコールなどが入った物を使わない事、
洗顔後保湿成分の含まれた化粧水などを十分に付けて肌に潤いを保つ事が大切です。
ただしオイルも使い方によっては脂性肌の改善に役立つ事もあります。
【オイルのすすめ】脂性肌の方はオイルをつけすぎると毛穴開きの原因になりますので、化粧水に少し滴下して水分と一緒に肌に乗せると水分の浸透を助けるので適度に保湿が出来ます。また、乾燥肌の方はミツロウをプラスしてクリームにするとオイルでは足りないカバー力が肌水分の蒸発を防ぎます。
— マンデイムーン【本店】 (@mmoon2006) June 14, 2015
お肌に大切なのは潤いと適度な皮脂成分なので、
せっかくの天然の皮脂成分を剥がしてしまって
逆に肌荒れを招かないように脂性肌の方は特にお肌にやさしくしてあげてください。
さらに元々の原因である食事や睡眠不足、ストレスなどにも注意をして、
身体の調子を出来るだけ良い状態に保つのもお肌のトラブルを解消する方法になります。
お肌にオイルを使う場合の注意について
馬油や椿油、ホホバオイルなどは上手に使うと
お肌や髪などを艶やかに健康的にしてくれる素晴らしい力を持っています。
しかし、これらのオイルには共通の注意点があります。
それはオイルはすべからく空気に触れると酸化するという事です。
つまりこれらのオイルを肌に塗ってしばらくそのままにしておくと、
肌に吸収されない分のオイルが空気に触れて酸化してしまい、
お肌に害のある物質へと変化してしまうのです。
これを避ける為には塗った後に
すぐ乳液を塗るとか拭き取るなどする必要があります。
酸化したオイルはことごとく害のある物となってしまうので、
くれぐれも注意してください。
これは保管に際しても言える事で、
蓋を開けてしまうとそこから酸化が始まってしまいます。
保管はオープンな容器の物は出来るかぎり短期間で使い切る容量の物か、
チューブ式で密封された物を使うかするように心がけましょう。