アレルギーのひとつでもあるアトピー。
子供に多いですが、大人になってからもアトピーに苦しめられている人は多いです。
そんなアトピーの症状が、
低気圧の時に悪化することがあるって知っていますか?
でもどうして低気圧だとアトピーが悪化してしまうのか、
それについて詳しくご紹介していきます。
低気圧でアトピーが悪化するって本当?
低気圧の時、つまりは天気が悪い時です。
この時に、アトピーの症状が悪化することが多いです。
実際アトピーの人は実感があると思いますが、
雨など降るとかゆみが強くなるなどの症状が出ます。
でも、どうして雨が降るとアトピーが悪化してしまうのでしょうか?
私たちの体には自律神経というものがあります。
自律神経は、私たちが普段意識していないようなことをコントロールしている部分。
血圧を上げたり下げたりなど普段意識していないけれど、
生きていくうえでは欠かせないような働きを自律神経が行ってくれています。
自律神経は、交感神経と副交感神経によってなっています。
起きている時は交感神経が優位になり、
寝ている時には副交感神経が優位になるというように
その場その場でどちらかの神経が優位になるという仕組みになっています。
その自律神経の内基本的に雨が降る時は、副交感神経が優位になります。
基本的に副交感神経が優位の時、体の中では疲れが取り除かれて、
血管が広がって血流がよくなります。
さらに、体の中でダメージを受けた部分をなおすということも
副交感神経が行っています。
そのため、副交感神経が優位の時は修復作用があると言われ、
副交感神経が優位になる時には同時にヒスタミンという物質が分泌されるのです。
このヒスタミンという物質が低気圧でアトピーを悪化させる原因なのです。
でもヒスタミンっていったい何?と思うかもしれません。
ヒスタミンについては次で詳しくご紹介します。
低気圧でアトピーが大暴れだ!
人間も全然動物だなー— Onchan (@akamomijiiiiiii) October 1, 2015
アトピーがひどくて掻きむしってしまって血だらけで帰宅したんだが、これも低気圧の影響があったのか…もっと身体強くせねば…
— ゆこ (@y15157) October 14, 2014
ヒスタミンとは?なんでアトピーを悪化させる?
では、ヒスタミンとはいったいなんなのでしょうか?
ヒスタミンは体内で分泌される物質のひとつで、体中に存在している物質です。
このヒスタミンは、アレルギーの原因ともいわれる物質で、
ヒスタミンが出てしまうことで花粉症をはじめとするアレルギーを引き起こすのです。
そもそもヒスタミンは、体の中の免疫に関する部分に働きかけます。
ヒスタミンは通常は、アレルギーの原因となるアレルゲンが
体に入ってきた時に放出されるため、ヒスタミンが放出されると
アレルギーの反応がでてしまうことがあるのです。
アトピーはアレルギーの一種であるからこそ、
ヒスタミンが分泌されてしまうことでアトピーの症状が強く出てしまうのです。
天候とアトピーの関係性は?
このように私たちの体の中では、
気圧の変化に応じて交感神経と副交感神経が
うまくバランスをとりながら優位になっています。
でも、副交感神経が優位の場合はヒスタミンというアレルギー性の症状を
引き起こす物質を分泌させてしまうこともあるのです。
副交感神経が優位になる、気圧が低い時には
アレルギー性症状のひとつでもあるアトピーがひどくなってしまうのです。
気圧が低い時=天気が悪い時です。
天気予報などを見ていればわかりやすいですが、
気圧が低いところに雨雲が出来て雨が降るわけなので、
雨や台風などの時には気圧が低いです。
また、1年でいうと夏の時期はとりわけ低気圧なことが多いので、
夏の時期にアトピーが悪化するということもありますよ。
アトピーについてはこちらの記事もご参考に!
交感神経を優位にさせるには?
ここまでで、アトピーは天気が悪い時つまり低気圧の時に症状が悪化しやすい、
ということはわかっていただけと思います。
その原因は、自律神経の内の副交感神経が優位になることで
ヒスタミンが分泌されるからでした。
副交感神経が優位になることでヒスタミンが分泌されてしまうのであれば、
交感神経を優位にさせればいいわけです。
では、交感神経を優位にさせるにはどのようなことをすればいいでしょうか?
朝一に糖分
天気が悪い日など、朝から起きにくいという経験ありますよね。
それはまさに副交感神経が優位になっている状態です。
そういう時には、朝一番に糖分を摂取することがおすすめです。
お菓子でもいいですし、甘めのドリンクなどでももちろんOKです。
糖分を朝一番にとることで、
目覚めのきっかけとなり交感神経が優位になりやすいのです。
ちなみにコーヒーも交感神経を優位にさせる働きがあるので、
甘いコーヒーを朝に飲むというのもおすすめですよ。
冷たいシャワーを浴びる
冷たいシャワーを浴びることも交感神経を優位にさせるポイントです。
冷たいシャワーを浴びると私たちの体の中では
「体が冷たくなったから、体温をあげないと」というように動きます。
この時に働いてくれるのが交感神経なのです。
冷たいのが嫌かもしれませんが、
かなり簡単に出来る交感神経を優位にさせる方法です。
アロマ
柑橘系のアロマオイルに含まれている「リモネン」という成分が、
交感神経を優位にさせてくれることがわかっています。
お風呂に入れるでもいいですし寝室のアロマポッドにしておくのもいいですよ。
まとめ
アトピーが低気圧の時に症状が悪化するのは、
私たちの体の中で重要な役割をはたしている自律神経と深いかかわりがありました。
自律神経の内、副交感神経は気圧が低くなると活発になり、
同時にヒスタミンという物質を体内で分泌させます。
このヒスタミンはアレルギーの原因となる物質で、
アレルギーの一種であるアトピーの症状を悪化させてしまうのです。
低気圧になることを防ぐことはできないので、
低気圧で症状が悪化したら交感神経が優位になるようにして対策してみてくださいね。