肌を若返らせてくれるサーマクールですが、
その原理は肌の内部に傷をつけてしわやたるみを改善するというものでした。

なぜ、傷つけることでリフトアップ効果が得られるのか詳しく説明していきたいと思います。
サーマクールはいつまでも美しくいたい女性にオススメのアンチエイジング法です。

サーマクールって何?

サーマクールとは、
Ther ma(温まる、熱する)&Cool(冷やす)の意味合いを合わせた造語になります。

これは、アメリカのThermage(サーメージ)社で
研究・開発された『医療用しわ・たるみ取り治療器』です。

このサーマクールを使ったサーメージ治療は、
メスを使用しない『プチ整形』のように日帰りでの治療が可能で、
さらに目に見える効果が期待できると言うことで非常に人気のある治療方法になります。

自宅用サーマクールも販売されているようですので
手軽にリフトアップできるようになりました。

現在では、全世界50ヵ国以上で190,000以上の症例実績があり、
2003年に日本で導入されてから
約100カ所以上のクリニックで約10,000もの症例があるそうです。

では、なぜ、多くの治療法がある中で
こんなにもサーマクールが選ばれているのでしょうか。

サーマクールと他の美容法の違い

女性の肌の悩みである『たるみ』や『しわ』を改善する方法には、
フェイスリフトなどの外科手術やヒアルロン酸やコラーゲンを注入する方法、
IPLやレーザー治療などの光線を照射する方法、
ピーリングやレチノインなどの薬剤を塗布する方法、
エステや化粧品を使ったその他の医療機関以外での対処法などが挙げられます。

この中でも一番有効的な改善法が
外科手術を行う『フェイスリフト』という方法になります。

この方法は、メスを使用してたるんだ部分を引っ張り上げ、
余分な皮膚を切除するので即効性がありその効果が長く続きます。

しかし、メスを使うため必ず傷跡が残りますし、
ダウンタイムも長く抜糸などを含めると元の生活に戻るには数週間以上かかると言われています。

また、手術にかかる費用も非常に高く、
大きな腫れや皮下出血、顔面神経の損傷などが起きるリスクもあります。

それに比べ、メスを一切使わないサーマクールはダウンタイムが無く、
10~30万円程で行えるので、安心して治療を受けることができます。

こちらの記事でもサーマクールについて詳しく説明しています。

サーマクールの原理とは

多くの女性の人気を集めるサーマクールですが、
メスを使わずにどうやってリフトアップをするのか気になりますよね。

サーマクールでは、レーザーや赤外線では届かない内部にも
働きかけることができる『高周波RF』を肌に照射し、その熱作用で真皮細胞を傷つけていきます。

この時、肌を冷やしながら施術していくので、
皮膚など他の部分が火傷することはありません。

ダメージを受けた真皮細胞は自己治癒力によって修復される中で
たくさんのコラーゲンを生み出し活性化します。

そして、治療してから1ヶ月ほどで肌全体が引き締まり、
自然とたるみやしわが改善するという仕組みになっています。

この施術は大体30~40分程度腕終了し、その日のうちに帰ることができます。
また、顔に腫れやほてりを感じる場合もありますが、ほとんどが2~3日で治まります。

サーマクールのデメリット

現在の美容整形技術の最高峰とも言われているほど
メリットの多いサーマクールですが、デメリットもあります。

まず、即効性がある分永久的に効果を維持することができません。
時間の経過とともに効果が落ちていくため、
ほとんどの人が1年に一度の頻度で再施術を受けているそうです。

さらに、同じ施術を行ってもその人の肌の状態や生活習慣、
食生活などによって得られる効果がそれぞれ異なる思い通りに仕上がらない可能性もあります。

また、ペースメーカーを使用されている方や
治療部位に金属プレートやシリコンを埋めている方、
施術部位に感染症や傷または皮膚疾患がある方、
心疾患・出血性疾患・糖尿病・悪性腫瘍・ケロイド体質の方、妊娠中の方、
フォトフェイシャルやヒアルロン酸注射などを受けてから2週間以内の方はこの治療を受けられません。

まとめ

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これまでメスを使わないリフトアップ法として話題を呼んでいる
『サーマクール』の特徴や原理などについてご説明してきました。

サーマクールの原理は、皮膚の中にある細胞に熱を加えて縮めることで
リフトアップ効果をもたらすというものでとても驚きました。

しかし、しわやたるみがすぐに改善されるサーマクールには
デメリットもあるので、それをきちんと理解してから施術する必要があると思います。

また、サーマクールの技術は現在も進歩していて、
施術による効果が格段に上がっているそうです。

さらに、他の部位への適応や効果の増進、
痛みの軽減などに適応できるようになるなどさらなる発展が期待されています。

高額で顔に傷が残ってしまう外科手術に抵抗があるという人や
真剣にしわやたるみに悩んでいるという人にはとてもいい治療法なのではないでしょうか。