現代人の多くが悩みを抱えている「鬱病」。
鬱病に、季節的なものがあるということはご存知でしたか?

限定された季節だけ鬱病と似た症状を発症するので、
自分がうつ病だということに気付きにくいのが特徴です。

そして「ラミクタール」というのは、
うつ病や躁鬱の治療薬の名前なのですが、
効果がある分副作用も強いと言われています。

冬季うつや躁鬱、ラミクタールの副作用について説明していきますね。

冬季うつはどんな病気?どんな症状が出るの?

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まず季節的に発症する「冬季うつ」についてです。
冬季うつは、季節の変化によって起きる「季節性情動障害」(別名:季節性うつ病)のひとつ。

主に10月〜12月にかけてうつ病の症状が現れ、
3月頃になると回復する傾向にあります。
うつ病という名前がついてはいますが、
季節性のもので、特に精神的に大きな問題があるわけでもないので、
一般的なうつ病とはかなり状況が異なります。

冬季うつの主な症状を挙げると、

  • 突然、ただむなしく、自己否定的になる
  • 睡眠時間は十分足りているのに日中も眠気が来る
  • 集中力切れ、普段慣れたはずの家事や仕事ができない

などがありますが、原因としては「日照時間の短さ」が挙げられ、
特に北海道や東北、北陸地方で発症率が高いと言われています。

躁鬱(そううつ)はどんな病気?どんな症状が出るの?

次は、「躁鬱」について説明します。
私も実際、躁鬱という言葉は初めて耳にしたのですが、
調べてみると躁鬱病では一般的なうつ病とは異なり、
気分が高揚し、楽観的になる「躁」状態が一時的にあるとのこと。

そうなる一方で、気分が上がった状態がしばらく続くと、
逆に気分が落ち込んだ「うつ」状態になってしまうのです。

こちらの動画で症状について詳しく説明していますよ。

躁鬱の原因に関してですが、遺伝的な要因が大きいといわれています。
例えば、一卵性双生児の片方が躁鬱の場合は、
もう片方も躁鬱になってしまう確率は、85〜89%と言われているほどなんです。

躁鬱は、治療をしないと自然治癒はするのは極めて難しく、
「躁」と「鬱」を繰り返す生活を送り続けることになってしまいます。
でも治療を受ければ、多くの場合は感情の変動をコントロールでき、
普通に日常生活を送ることができるのです。

生理前後の不安定な時期のお悩みについてはこちらの記事をご参考に!

うつに効く?!ラミクタールとは

ラミクタールとは、主にてんかんの発作を抑えるための薬ですが、
鬱病の「予防」として服用するという人もたくさんいます。

効果としては、てんかんによる発作を抑えること以外に、
躁鬱の抑うつ状態や躁状態の再発を抑えることにも効果があるようです。
気分の浮き沈みを抑えることで、躁状態やうつ状態の再発を防いでくれます。


精神的な安定剤として服用する人もいるみたいですね。

ただ、服用するときにはいくつか注意点もあります。
まず、必ず少量から服用し、
効果・副作用を確かめながらゆっくりと増量していくことが大切です。
そして服用後は眠気や注意力、集中力などが低下することがあるので、
車の運転など、危険を伴う操作は避けたほうが良いでしょう。

実はとっても怖い「ラミクタール」の副作用

ラミクタールは、うつ病の躁状態・鬱状態を和らげてくれるという効果がありますが、
それに伴う副作用も少なからずあるので注意が必要です。

まず、使用する前に
肝臓病、脳の器質的障害、統合失調症の疑いがある人、
双極性障害(希死念慮や自殺企図のおそれがある)を含むうつ症状が疑われる人の服用は控えてください。

ラミクタールの副作用としては、
発疹や発赤・唇、口内のただれ・のどの痛み・目の充血など
皮膚や粘膜に重い皮膚障害を起こす可能性があります。

この場合は直ちに病院を受診し、医師に継続の相談をしてください。

また、意識がぼんやりしたり
眠気、めまい、頭痛、吐き気などが起こることもあります。
これらの症状が強いときは早めに受診し、服用量を調節するようにしてください。


また、副作用の発症までの時間も割と早いようで…心配ですよね。
まずは少量からはじめてみましょう。

まとめ

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季節的な「冬季うつ」や躁状態と鬱状態が繰り返される「躁鬱」など、
同じ鬱病でも様々な症状があることがわかりましたね。

特に冬季うつは冬の季節に限定されたものなので、
なかなか周りも気づくことが出来ません。

なので、「毎年冬になるとダメだな…」と思ったら、
もしかしたら「冬季うつ」かもしれません。
治療しなければ治らない病気でもあるので、必ず医師にかかるようにしてくださいね。

また、鬱病の薬「ラミクタール」は、
躁状態や鬱状態の抑制に役立つものですが、危険もたくさんありましたね。

これまで言ってきたように副作用に気を付けることと、
1回の服用量などの規定はは必ず守るようにしましょうね。

副作用は服用後8週以内に現れる可能性が高く、
小児の場合には更にリスクが高いので、
お子様が服用する場合には特に注意が必要です。