トレチノインはしわやしみ、にきびなどの治療薬として使われるものですが、
副作用として『皮剥け』が起きます。
そのピークは3~5日目になるのですが、なぜ皮剥けが起きるのか
トレチノインの効果などを踏まえてご説明していきたいと思います。
これを知ってつるつる綺麗なお肌を手に入れましょう。
トレチノインとは?
美肌にはビタミンAが良いと言われていて、角質層の保湿力を高めたり、
表皮細胞を保護するなどといった肌にとって必要不可欠な働きをします。
また、ビタミンAにはしみやしわ、にきびやにきび痕、そばかす、
くすみ、毛穴、黒ずみ、やけどなどに効果的とされていますが、
現代の日本人の肌にはビタミンAが不足しがちなのだそうです。
そして、ビタミンA以上の効果を持っているのが
この『トレチノイン(ビタミンA誘導体)』で、その効果はビタミンAの300倍とも言われています。
そばかす、オイリー肌、日焼けの跡、火傷、術後の色素沈着などを改善してくれます。
トレチノインでの美肌治療には、長い時間がかかりますがレーザー治療など
と比べると安価で自宅で行える点がメリットになります。
さらに、レーザー治療が行えない肝斑や炎症後の色素沈着に対しても効果が得られたり、
アレルギー反応や抗原抗体反応などのリスクが少ないというところも嬉しいですね。
トレチノインの使い方
メラニンの排出を促すトレチノインは、メラニンの生成を抑える『ハイドロキノン』と併用して治療を行います。
基本的には、朝晩の1日2回洗顔後に塗布するのをトレチノインが1クール2~6週間、
ハイドロキノンをその倍の期間行うだけです。
その後1ヶ月間を空けてから再度塗布するというのを繰り返します。
この時、顔に使用するトレチノインは0.025~0.05%の濃度の薄いもの始めるようにします。
2週間程経過して、まだ治療を続けたいという人は濃度を上げたり、塗る回数を増やしていきます。
トレチノインを使う際の注意点は、トレチノインを触った手で他の箇所を触らないこと、
痒くなっても絶対に触ったり掻いたりしないこと、
トレチノインを付ける前にクリームなどの油脂を塗らないこと、
紫外線をできるだけ浴びないようにすることなどがあります。
もし誤った使い方をすると赤みが引かなくなったり、色素沈着などといった
トラブルの原因にもなりますので慎重に扱わなければいけません。
トレチノインの効果についてはこちらの記事もご参考に!
なぜ皮剥けが起きるのか?
トレチノインには、古い角質を除去して皮膚の再生を積極的に促す効果があります。
つまり、肌のターンオーバーを強制的に繰り返させているということになります。
これによって、トレチノインを塗ると古い角質が垢となってポロポロ出てくるのですが、
塗り始めてから3~5日経つと皮剥けがピークとなり皮膚がどんどんめくれてくるのです。
治療中皮剥けや炎症が酷い場合は、トレチノインを夜だけ塗るようにすると皮剥けを抑えることができます。
皮剥けが酷く、肌の状態が劣化するのではないかと途中で挫折してしまう人もたくさんいますが、
繰り返し塗り続けることで皮剥けが治まりどんどん綺麗な肌へと変わっていくので、
ぜひ諦めずに続けてほしいと思います。
まとめ
今回は、美肌効果のあるトレチノインの皮剥けが起こるピークについて、
トレチノインの効能や使用方法、皮剥けが起きる原理などと一緒に説明してきました。
トレチノインは優れた効果を発揮する分、肌に炎症を起こしてターンオーバーを
無理矢理促進するため肌に負担がかかり、注意して扱わなければいけないということが分かりました。
また、現在の日本では市販許可がされていないため、美容皮膚科やサロン、
医師による処方でしか手に入れることができません。
もし個人輸入で購入される場合は、濃度0.01%のものをお勧めします。
皮剥けが頻繁に起きることで不安になる人も多いですが、
皮剥けが起きるということは肌が綺麗に生まれ変わっている証拠なので、信じて続けることが大切です。